ベンチレーターとエアコン・システム
かつて1960年ごろには、同一モデルにはスタンダードとデラックスの2つしかグレードがありませんでした。
そして、スタンダード・モデルとは、走るために必要にして十分な最小限度の装備品しか用意されていなかったものです。
例えばシート・バックのリクライニングやヒーターはもちろんラジオや時計もついていないのが当たり前でした。
なかにはフロア・マヅトすら外したオリジナルというモデルさえ作られたほどです。
したがって、中古車の広告に「RH付き」とあるのはラジオとヒーターがついたものであり、スタンダード・モデルにこれらをつけたものをセミ・デラックスといっていました。
現在でも、価格が安いことで人気の高い軽自動車のライト・バンにはこの例があります。
それでもラジオや時計がないだけであり、少なくともヒーターのないモデルはありません。
これはひとつには、前ドア・ガラスにベンチレーション用の三角窓がなくなったり、自然換気のための外気導入用の開閉式大型ベンチレーターがなくなったことなどの理由もあります。
どの車種でも必ずベンチレーション用の電動ファンがあり、空冷エンジンがなくなったことを含めて、必ず温水ヒーターが取り付けられたといういきさつもあります。